「考えてばかりで動けない」が消えてなくなる方法――。
このフレーズを帯で見た瞬間、「本当かな?」と半信半疑でした。
ただ、「家よりも外出先や歩いている時のほうが頭が冴える」という感覚には覚えがあり、何か新しい発見があるかも、と購入を決意。
本記事で取り上げる書籍はこちら今回は、この本を読んでみた感想とともに、本書で紹介されていたロードムービー3本を実際に観て感じたことをまとめてみました。
日々の生活に少しでも「動くきっかけ」を増やしたいと考えている方に、参考になれば幸いです。
では早速いきましょうd(˙꒳˙* )
『移動する人はうまくいく』ざっくりレビュー
『移動する人はうまくいく』のメインテーマは、ズバリ「コンフォートゾーンから出よう」というものです。
著者は、私たちが普段いる「快適だけど挑戦のない領域」を脱し、意識的に「移動」することの大切さを説いています。
本書の中では、年間6回の旅行を推奨していました。
以下に、本書で特に印象的だったポイントをいくつか取り上げてみます。
「定住」や「安定」は本当に幸せなのか?
本書では、日本社会が推奨する「定住」や「安定」を鋭く批判しています。
「持ち家や会社員の安定性は支配者にとって都合がいいだけだ」という強いメッセージはやや極端に感じられる部分もありましたが、確かに一考の余地はありそうです。
著者は、意図的に「不安定」な状況を作ることで感覚を研ぎ澄ませ、自分の能力を最大限発揮できると主張しています。
要するに、著者の提案する生き方は、「常にコンフォートゾーンの外にいる」状態を保つこと。
ストレスは伴うものの、その分得られるものが大きい、というわけです。
「移動」が生む可能性
さらに、本書では「移動」による創造性の向上についても触れられています。
特に、日本のパスポートが持つ圧倒的な自由『ビザなしで194の国に行けるという事実』が強調されています。
この点には私自身も共感しました。
実際、マレーシアに1か月留学した経験があり、日本のパスポートの強さを再認識しました。
関連記事【日本の凄いところ5選】大学生がマレーシア留学で感じた魅力と学ぶ姿勢
本書全体を通して、移動を「生活の一部」にすることが、どれほど人生を豊かにするのかを改めて考えさせられましたね。
「定住」と「安定」が幸せの全てだと感じている人にとっては、価値観を揺さぶられる一冊になるかもしれません。
次のセクションでは、この本で紹介されていたロードムービー3本について、それぞれの感想をお伝えしますね。
ロードムービー3本を観てみた感想
本書では「移動」が持つ力を体感できる作品として、3本のロードムービーが紹介されています。
どれも「移動」によって主人公たちが何かを得たり、変化したりする過程を描いたものです。
それぞれがどのように「移動」の価値を映し出しているのか、自分なりの感想をシェアしたいと思います。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
総合評価 4.0 / 4.0(Amazon評価)
ジャンル | #アドベンチャー |
参考サイト | #Wikipedia |
備考 | 1万キロの壮絶な旅が描かれる |
1950年代の南米を舞台に、医学部の学生エルネスト(後のチェ・ゲバラ)とその友人がバイクで1万キロ以上を旅する物語です。
旅を通して、彼らは社会の不平等や人間の本質に向き合うことになります。
見どころ物語の後半、喘息を抱えた主人公が大きな川を泳いで渡るシーンがとても印象的でした。
この行動には、彼が旅を通じて得た「変化への覚悟」や「人種や階級を越えた連帯感」が象徴されているように感じました。
感想この作品は単なる冒険物語ではなく、旅を通じて視野が広がり、価値観が変化していく様子を丁寧に描いています。
本書の「移動で感覚が研ぎ澄まされる」という主張にぴったり合致する映画だと思いました。
\WOWOW PLUSの14日間無料登録で視聴可能/
『テルマ&ルイーズ』
総合評価 4.5 / 4.5(Amazon評価)
ジャンル | #アドベンチャー |
参考サイト | #Wikipedia |
備考 | 女性二人の冒険と友情を描く |
平凡な日常に飽き飽きしていた2人の女性、テルマとルイーズ。
ある事件をきっかけに旅を始めますが、移動の中でさまざまなトラブルに巻き込まれ、次第に人生を懸けた選択を迫られることに。
見どころ最も印象に残ったのは、2人が困難を乗り越えながら深い友情を築いていく姿ですね。
特にラストシーンでは、彼女たちが「自分たちの選んだ道」を最後まで貫く覚悟に胸を打たれました。
感想この映画は、ただのロードムービーではなく、女性の自己解放や選択の自由というテーマが色濃く描かれています。
本書の「移動による自由の追求」とのリンクを感じました。
\レンタルで440円かかるが、アマプラで視聴可能/
『イージー・ライダー』
総合評価 4.5 / 4.5(Amazon評価)
ジャンル | #アドベンチャー |
参考サイト | #Wikipedia |
備考 | アメリカ横断と自由を描く |
自由を求めてバイクでアメリカを旅する2人の男を描いた作品。
60年代のカウンターカルチャーやアメリカ社会の矛盾を背景に、旅が進むにつれ自由の意味を問い直していくストーリーです。
見どころアップハンドルのバイクが象徴する「自由」や、1960年代の音楽と風景が旅の魅力を一層引き立てています。
特に後半の展開は衝撃的で、ただの旅物語では終わらない深いテーマが込められていました。
感想アメリカの広大な風景と自由を追い求める精神が描かれており、本書の「移動で得られる発見」に通じるものがありました。
一方で、自由には必ずしも楽しいことばかりではないという現実も示されており、考えさせられる作品です。
\レンタルで440円かかるが、アマプラで視聴可能/
まとめ:移動がもたらす力とは?
『移動する人はうまくいく』と、そこに紹介されていた3本のロードムービーを通して、「移動」がもたらす力について改めて考えさせられました。
本書は、「安定」や「定住」を手放し、意識的にコンフォートゾーンを抜け出すことで、私たちが本来持っている能力や感覚を最大限に引き出せると教えてくれます。
その主張は、心理学や実際の社会問題ともリンクしており、現実的な気づきに満ちていました。
次の休みに、少しでも移動して新しい経験をしてみることが、人生をより豊かにする第一歩になるかもしれませんね。
では今回は以上です。
ありがとうございました!