このような疑問に答えます。
記事の内容・JASSO給付型奨学金の基本情報
・JASSO給付型奨学金の受給条件
・JASSO給付型奨学金の申請方法
・JASSO給付型奨学金の廃止基準
・給付型の奨学金を受け取るヒント
・よくある質問3選に回答【Q&A】
この記事を書いている僕は、実際に日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金を受給しています。
結論として、JASSO給付型奨学金は学業に専念するための支えとなる制度ですが、受給条件や廃止基準をしっかりと理解し、適切な準備をすることが大切です。
ちなみに、給付型奨学金の制度をうまく活用すれば、4年間で最大640万円以上の支援を得られます。
第1区分:自宅外から私立大学の場合月額給付75,800円×48ヶ月=3,638,400円
授業減免700,000円×4年間=2,800,000円
合計=6,438,400円
この記事では、JASSO給付型奨学金の全貌を、申請から受給まで、徹底的に解説していきますね。
ではいきましょう。
※僕は給付型奨学金を受給している一学生に過ぎません。
ご不明点などはJASSOや大学の担当者に相談するようお願いします。
JASSO給付型奨学金の基本情報
以下、JASSO(ジャッソ)給付型奨学金を、「給付型奨学金」と略記します。
給付型奨学金の概要
経済的な理由で大学や専門学校への進学を諦めることがないよう、2020年4月から始まった国営の制度です。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が運営しています。
この制度では、世帯収入の基準を満たしており、学ぶ意欲がしっかりとある学生に対して支援が行われます。
貸与型奨学金との違い
給付型奨学金は、返済義務がない点で貸与型奨学金とは異なります。
その他にも、受給条件や支援内容も若干異なります。
基本的に給付型奨学金の条件を満たしていない場合は、貸与型奨学金を借りることなります。
貸与型奨学金は返済義務がありますが、多くの学生に教育機会を提供する重要な支援ですよね。
JASSO給付型奨学金の受給条件
給付型奨学金には、学力基準と、家計基準の2つの条件があります。
学力基準、家計基準が主な条件
学力基準について
学力基準は、大学に進学前(予約採用)、大学1年生、大学2年生以上の立場でそれぞれ異なります。
以下で詳しく解説していきますね。
結論から言うと、
大学2年生未満の方は、高校の成績3.5以上が必要で、
大学2年生以上の方は、大学での成績(GPA)で上位2分の1以上が必要ですね。
予約採用
申込時点で次の1.又は2.のいずれかに該当する必要があります。
1.高等学校等における第1学年から申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。
2.将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、入学しようとする大学等における学修意欲を有することが、文書、面談等により確認できること。
進学前(予約採用)の給付型奨学金の学力基準より引用(一部抜粋)
大学1年次
次の1~3のいずれかに該当すること。
1.高等学校等における評定平均値が3.5以上であること、又は、入学者選抜試験の成績が入学者の上位2分の1の範囲に属すること。
2.高等学校卒業程度認定試験の合格者であること。
3.将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書等により確認できること。
進学後(在学採用)の給付型奨学金の学力基準より引用(一部抜粋)
大学2年次以上
次の1、2のいずれかに該当すること。
1.GPA(平均成績)等が在学する学部等における上位2分の1の範囲に属すること。
2.修得した単位数が標準単位数以上であり、かつ、将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書により確認できること。
進学後(在学採用)の給付型奨学金の学力基準より引用(一部抜粋)
家計基準について
家計基準は、収入基準と資産基準の2つに分かれます。
収入基準まずは収入基準についてです。
こちらは少しややこしいので、親が給与所得者(会社に属している方)で、在学採用の場合を前提とします。
ご自身の世帯や家族構成を踏まえて、考えてみてくださいね。
資産基準続いて資産基準についてです。
資産基準は単純で、「申込日時点の学生等本人と生計維持者(2人)の資産額の合計が 2,000万円未満(生計維持者が1人のときは1,250万円未満)であること」が求められます。
これは、給付型奨学金を考える方であれば殆どの場合当てはまりますよね。
区分によって受給金額が異なる
先ほども「第1区分」という言葉が出てきましたが、区分によって受給できる金額は変わります。
そして支給額は、「国公立」or「私立」
「自宅通学」or「自宅外通学」によってもかなり変わってきます。
国公立の場合同じ条件で自宅から通っている場合は、19,500円です。
私立の場合私立の場合も、考え方としては同じですが、支給額が異なります。
国公立の場合、44,500円だったので、6,100円受給額が上がっていますね。
ちなみに、月額給付に加えて、授業料免除も受けることができます。
こちらは「第1区分」に認定された場合の金額です。
JASSO給付型奨学金の申請方法
以下で、申請方法について解説していきますね。
それぞれに締切の期限があるので気をつけましょう。
学校で申請書類をもらう
まずは、申請書類をご自身の学校の担当課で受け取りましょう。
高校生の場合は、担任の先生に相談してみてください。
ちなみに、僕が大学2年生の秋学期から申請した際のスケジュールは以下の通り。
最終出願期限:10月中旬
書類を揃えて担当課に渡す
続いて、書類を揃えて担当課に渡しましょう。
ここで、合わせてスカラネットにご自身の情報を入力していきます。
必要な書類必要書類は学校によって異なることがありますので、申込関係書類をよく読み、準備・作成してください。
JASSOにマイナンバーを提出する
続いて、マイナンバーカードを情報をJASSOに提出します。
こちらは、親権者や学生の年収を算定するために利用されます。
JASSO給付型奨学金の廃止基準
次に、実際に受給を始めてからの注意点についてです。
結論として、以下の場合は廃止する(つまり、受給が止まる)可能性があります。
家計状況の変化が起こった場合
その他の廃止理由(違反行為など)
では順に解説していきますね。
学業成績が基準に達しない場合
大学生の場合、GPAが下位4分の1に該当すると警告が来ます。
廃止になるまでの流れ大多数の学生は、楽勝ではないけど普通に〈継続〉できます。
もし成績が下位4分の1になると、〈警告〉が出てV字回復を求められます。
留年しそうなほど成績が悪いなら、〈廃止〉で次の年からもらえなくなります。
さらに「いくらなんでも...」な学生に限定して〈廃止(要返還)〉になります。
家計状況の変化が起こった場合
先ほどもお見せした、下記の収入を上回れば、給付型奨学金はもらえなくなる可能性があります。
家計状況の審査は例年10月に行われています。
ご自身の家庭が当てはまるかどうか確認しておきましょう。
その他の廃止理由(違反行為など)
虚偽の申告や飲酒運転など、社会的に信用を失うことをすれば、給付型奨学金はもらえません。
給付型奨学金を受け取るヒント
成績管理のポイント
高校生の場合は評定平均3.5以上、大学2年生以上の場合はGPA上位2分の1を満たしていなければ受給はできません。
給付型奨学金を受けるうえで、成績はなるべく高みを目指しておいて損することはありません。
なぜなら、JASSO以外でも、成績優秀者(上位5%ほど)に対して、給付型の奨学金を設けている大学も多いからですね。
レポート対策など、しっかりとして給付型奨学金を受け取りましょうd(˙꒳˙* )
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よくある質問3選に回答【Q&A】
交換留学をした場合はどうなる?
適格審査が通れば、4年生の間まではもらえるみたいです。
卒業期の延期が確定した時点で、廃止となり、5年生の代はもらえません。
休学した場合も奨学金はもらえる?
大学を休学した場合は、給付型奨学金は休止という扱いになります。
復学した際にもう一度申請し直せば、再び受給することが可能です。
ただし、家計状況や成績は見られるので注意が必要ですね。
給付型と貸与型は併用できますか?
併用は可能です。
詳細は学校によって異なるので、学生課や先生に相談してみましょう。
まとめ:給付型奨学金は学生の味方
今回は、JASSO給付型奨学金について、受給条件や廃止の基準など、多角的な視点から徹底的に解説してきました。
この記事を読むことで、JASSO給付型奨学金を受給できる人が増え、たくさんの方が「学業に専念できる環境」を手に入れることを願っています。
では今回は以上です。
ありがとうございました!